令和 4 年度 島根県老人クラブ連合会「活動賞大賞」受賞団体 (奥出雲町 八川寿会)

 
活動の様子
しめ縄づくりの様子
わら細工制作中
わら工芸品
◆活動の概要
八川寿会は、昭和 61 年 11 月横田町 (奥出雲町) が山村振興計画に基づいて、国の助成を受けて開設した郷土資料館の中で、かつて農村を支えてきた生活技術の保存、伝承を図る為に建設された伝承館の活動に参加することとしました。地域の長い歴史の中で生活を支えてきて、今なお利用されている稲わらを中心とした生活用具の保存伝を行う為にわら工芸部を立ち上げて、伝承すべき生活技術と現代社会にも必要とされる新製品の創作活動に取り組んできました。以来、今日までの 35 年間絶えることなく活動を続け、当初は葬儀用のわらじやむしろ、草履、縄綯いなどの伝承活動から次第に売れる商品の開発で各種のしめ縄や鶴亀の縁起物、宝船等の床置きや交通安全用のマスコットの製作販売あるいは贈呈して好評を得るように
なってきました。
会員は概ね 70 ~ 90 歳代で、常時 4 ~ 5 名が年間を通して毎週 2 日出勤し、関西以西の神社から注文のある各種しめ縄や年末の家庭用しめ縄、松江市ホーランエンヤ用のわらじなどを製作販売しています。また、毎年小学校のふるさとの教育の一環としてしめ縄づくり教室をし、秋の交通安全週間には寿会の参加事業として交通安全テント村をつくり幼稚園児と小学校低学年の参加を得て、「ゆっくり走ろう」の亀のマスコットに交通安全の標語をつけてドライバーに渡す公共ボランティア活動も行っています。
わら細工製品を作成販売し、収入を得ることは生きがいづくりに繋がっています。また、慰安旅行や懇親会を行うことで更なる高齢期の活性化に繋がっています。
また、指先を使う作業の為、認知症予防や健康維持になり、さらに地元の小学校や幼稚園と連携することで世代間交流の場となっており、会員自身の励みにもなっています。
 
八川寿会の活動の様子は、こちらでも紹介しています。