◆活動の概要
小学校、幼稚園との世代間交流、伝承活動
- 長期間にわたって幼稚園児、小学生との交流を続け、昔あそびや稲わらによるしめ縄つくり、餅つき等を通じて世代間交流、伝承活動を続けています。
- 稲作による米つくりを通じて、稲わら文化・餅つきという伝統文化を体験することにより、食物と生活に根付いた文化を体験する活動を行っています。
- 地域に新規の住民が増えつつある中で地域特性を消滅させないようコロナ禍を超えて取り組んでいます。体験することにより心に継承されます。
1. 取り組みについて
しめ縄つくりの部
- 寿会は収穫した稲わらをしめ縄用として会員の倉庫で保管乾燥します。
- しめ縄つくりの講習会を実施するとともに稲わらを適当な本数に結束して児童用に準備。
- 体育館でシートを敷いて 10 人程度の子どもたちのグループに 3 人程度の会員が対応してしめ縄を一人 2 本ずつ制作できるようにしています。
- 当地区は児童数が増加する傾向で、現在は 5 年生 110 人程度。
- 寿会員は男性会員 30 人程度で対応しています。
餅つきの部
- 5 年生の米つくりの流れで 2 月の学校行事として実施しています。
- 餅つきセットは 2 セットを準備しガスコンロ、ボンベは JA で借入。蒸し器等はコミセンの機器を使用します。
- 必要なもち米は前夜から浸漬し、当日早めに仕分けして蒸し器にかけ、子どもたちの目のまえで臼に移して餅つきをします。
- 子どもたちも順番に杵をふるい臼の餅を体感します。
- 1 クラスごとに餅つき、平餅つくりを体験して最後に黄な粉等で食する。順次入れ替えして対応します。
- 男性会員、女性会員合わせて 40 人程度の会員で対応します。
昔遊びの部
- 家庭的な雰囲気の中で幼稚園児と昔あそびをして交流を図っています。
- コマまわし、糸取り、竹とんぼ、紙飛行機、お手玉等。
- 近年は竹とんぼやコマの危険性を考慮して手作りの紙素材のコマやヘリコプターを自作して対応しています。
2. 取り組み成果
長い年月を通して、地域で子どもたちを育てるという一貫した世代間交流活動により子どもたちの情操教育、また自然とのかかわりを感得する等につながっています。そして地域の高齢者と子どもたちとのつながり、関係が深くなっています。それは、活動後の子どもたちの喜びの顔がすべてを物語っています。
最近は核家族が増加する中、家庭で昔の活動を体験する機会が減っているので、孫と祖父母のような家庭的な雰囲気の中で交流することによって、より一層家庭的環境が育まれています。若い親世代に子どもたちの感動が伝わることを期待しています。