◆活動の概要
平成 6 年 4 月 20 日に、特別養護老人ホーム さくら苑が開設されました。女性部が発足した平成 14 年度から 29 単位クラブの女性部長 29 名が 4 日間に分散・訪問し、入所者のお茶会の手伝い・話し相手等をしたのが始まりであり、今日まで 28 年間の長きにわたり継続中です。
入所者に喜びを感じてもらうだけでなく、同苑も運営に極めて役立つこととして継続を願われたこと、また、訪問する者も「役に立てる」という生きがいを感じられることから、翌年度からは、一般会員も加わり、参加者が増えて、以後今日まで 22 年間継続しています。
訪問を受ける側 (入所者、施設) に喜ばれるだけでなく、訪問する老人クラブの会員もお役に立てる喜びと生きがいを感じている事業です。そして、毎年欠けることなく実施しており、今後も継続していきたいです。
1. 取り組みについて
1) 取り組みを始めた理由
①女性の参画を促すために女性部が発足した中で、女性のやさしさが生かせる事業として行うこととしました。
②先輩・同僚の元会員が施設に入られ、情報が乏しくなり、寂しい思いをしておられるだろうということで、女性も持つやさしさを生かす訪問をして、話し相手になってあげて慰めてあげようということから始まりました。
2) 事業名 「さくら苑友愛訪問、ボランティア活動」(平成 14 年度)
「さくら苑友愛ウエスづくり奉仕活動」(平成 17 年度~)
個人情報保護法が平成 17 年 4 月 1 日に施行されたことから、入所者に面会ができなくなり、同年以後は、同苑を訪問して、清拭用のウエス作り奉仕を通じて「友愛の気持ち」を届けることとしました。
3) 取り組み開始年 平成 14 年秋 (女性部発足の翌年度)
4) 取り組み状況
①当初 (平成 14 年秋) は 29 クラブで 29 名の女性部長、翌年は一般女性会員も加わり、
80 名~ 90 名 (9 月~ 11 月) で活動しました。
②個人情報保護法 (平成 17 年 4 月 1 日) の施行に伴い、入所者との面会ができなくなり、さくら苑で入所者の清拭に使用するウエス作り (布の裁断) に困っておられたので、ウエス作り奉仕により「友愛の気持ち」をお届けするという「友愛奉仕活動」を実施するようになった。当初は同苑で用意された布を裁断していたが、近年は布の不足により、布を持参してウエス作りを行っています。
また、令和 2 年からは、新型コロナウィルス感染症の発生で訪問そのものができなくなり、自分のクラブの集会所で布を持ち寄ってウエス作りをして、会員が自宅で作ったウエスを持ち寄って、クラブでまとめ、同苑に届ける方法をとっています。
2. 取り組みの成果について
個人情報・プライバシーの保護の観点から、訪問して話し相手となって喜んでいただけるという喜びは感じられなくなったが、入所者・施設の役に立てることができるという「生きがい」の一つになっており、また、施設にとっても必要不可欠なものとなってきています。
このような役割が担えることが、今では男性にも理解が深まり、女性部のない単位クラブでも積極的に「さくら苑友愛ウエスづくり奉仕活動」に参加されるようになり、令和 4 年度は、木次町支部 17 クラブ中 12 クラブが述べ 17 回にわたり、ウエス作りを提供しました。