令和元年度 公民館との共催による地域活動 (知夫村老人クラブ連合会)

 
1階は職員室・教育委員会・公民館・図書館・地域交流室、2階は小学校、3階は中学校
村老連の仲 克忠 会長と村尾 真和 事務局長よりお話しを伺いました
学校図書館が村の公共図書館
学校図書館が村の公共図書館
図書館の入口でもあり、地域住民の通いの場としても利用される「地域交流室」
「地域交流室」にはカフェコーナーやキッズスペースもあります
職員室と教育委員会は昇降口を挟んで並んでいます
職員室と教育委員会は昇降口を挟んで並んでいます
知夫里島大学 幸齢者教室(入学式)
知夫里島大学 幸齢者教室(入学式)
ふれあいグラウンド・ゴルフ大会
ふれあいグラウンド・ゴルフ大会
幸齢者と女性のスポーツ大会(仲会長挨拶)
幸齢者と女性のスポーツ大会
公民館と共催で各事業に取り組む知夫村老人クラブ連合会の活動を以下のとおり紹介します。

◆活動のきっかけ
村老連の事務局を教育委員会で担っていることから、これまでも公民館と共催で事業を行っていましたが、学校改修をきっかけにより連携しやすくなりました。
1 階は職員室、教育委員会、公民館、図書館、地域交流室、2 階は小学校、3 階は中学校として平成 30 年 4 月にリニューアル。県内 2 例目となる小中一貫校が、地域の通いの場でもあり、相互に協力しながら活動を行っています。

◆活動内容
(1) 知夫里島大学 幸齢者教室 (入学式)
5 ~ 6 年前から、概ね 60 歳の村民を対象に入学式を行い、生徒手帳を交付しています。
知夫村小学校・中学校の児童・生徒に校歌で出迎えてもらい、地域の指導者による体操やレクリエーション、フルート演奏、合唱等を楽しみ、村老連 仲克忠会長のあいさつで閉式となります。

(2) ふれあいグラウンド・ゴルフ大会
島外の西ノ島町・海士町にも参加の声かけを行い、グラウンド・ゴルフ大会を開催しています。30 年近く続いており、海の見渡せる「ふれあい広場」を会場にチームで仲良くコースを回ります。プレー中や昼食時間に会話を楽しみ、交流を深めています。

(3) 幸齢者と女性のスポーツ大会
動ける人だけでなく多くの方が参加できるよう、楽しく出来る競技種目が中心の村民運動会を開催しています。
色水リレー、ラダーゲッター、パン食い競争、だるま落とし、トイレットペーパー早巻き競争、スポーツ吹矢、玉入れ・・・保育園児の応援や島前高校生の協力により、白熱した運動会となっています。

(4) 美化作業
村の活性化協議会がイルミネーションを設置するため、村老連へ草刈りの要請があり、2 年前から美化作業を行っています。

(5) 交流餅つき大会
世代間交流と文化・技術伝承のため、餅つきによる交流が 10 年以上に渡って続いています。以前は学校で行われていた餅つきに保護者や高齢者が手伝いに来ていた事業でしたが、現在では公民館等と村老連の共催事業として行っています。
毎年、12 月に 70 名以上の多世代が集まって一緒に餅つきをし、雑煮、ぜんざい、きなこ餅を楽しく食べています。

(6) 学校行事への協力
凧あげ等の昔遊び、海で貝を採って学校調理室での調理、交流給食等、学校行事に協力をしています。
魚をさばきたいが指導してくれる方がいないか、昔の民話を話せる方がいないか等の相談が村老連にあり、その都度、協力をしています。
また、学校のマラソン大会や音楽会、総合学習の発表会等では、事前に村内放送があるので、応援等に出かけます。
学校では地域の力を必要とされており、老人クラブ会員は学校への協力をすることで生きがいにつながっています。

◆活動の成果
全ての事業が会員・会員外の区別なしに参加することが出来ます。クラブへの入会は、各地区の方が一定の年齢になると誘っています。「まだ年寄りじゃないから入らない」と言われる方もいらっしゃいますが、その地区によって地区の特性があり、役員になる人は老人クラブだけでなく様々な場へ出かけるので、いろいろなところで声をかけています。
そのお蔭か、「役員のなり手がない」ということでは困っていません。現在、村老連に女性役員がいないので、それが課題です。

また、全ての事業の共催や後援として村行政が関わってくださるので、移動手段も村行政のバスを出していただけます。それがなければ何も出来ないので、とても助かっています。

70 代くらいまでの方は毎日海へ出るなど元気に働いておられるので、様々な活動を村老連独自で行うのは難しいですが、公民館と共催することで、これまでの経験を活かして地域に貢献することが出来、自分たちの生きがいにもつながっています。