令和元年度 中学校における読み語りボランティアの実践 (益田市 高津地区老人クラブ連合会)

 
読み語り風景①
身振り・手振りで読み語り 吉山会長
読み語り風景②
解説をする 齋藤さん
紙芝居は図書館で借りたもの
紙芝居舞台 今はなかなか手に入らないとのこと
益田観光ガイドでもある齋藤さん
読み語りにあたって手持ちで準備された資料
小学校との世代間交流事業に続き、中学校において、読み語りボランティアの活動を実践されていますので、ご紹介します。
6/19 は今年度初めての読み語りの日でした。月 1 回のペースで年間 10 回予定 (8:30 ~ 8:40) されています。会員以外に、保護者も読み語りボランティアを担当しています。高津地区老連からは、吉山 典佑 会長さん、齋藤 勉さんが参加されました。
題材はボランティア側が決めているそうで、吉山会長さんは、1 年 1 組を担当し、『花嫁さん』という紙芝居を披露されました。昔の結婚式と今の結婚式と比べてほしいとの思いからこの題材を選ばれたそうです。紙芝居用の舞台 (枠) は、吉山会長さんが独自で購入したもので、大きなサイズになると、生徒さんに持ってもらうこともあるとのこと。身振り、手振りを付けながら、オペラやミュージカルで鍛えられた声や間の使い方で、グッと生徒たちを引き込みます。
齋藤 勉さんは、2 年 2 組を担当し、令和にちなみ、万葉集の歌人である「大伴家持」について書かれた本を朗読しました。その後、同じく益田にゆかりのある「柿本人麻呂」と「大伴家持」がともに歌人であり、また「大伴家持」は政治家でもあったことなどを解説され、生徒たちは興味深げに聞いていました。
お二人とも、高津小学校では週一で読み語りボランティアをされており、小学校は 5 年目、中学校は 3 年目になるそうです。小学校から関わっているので、生徒たちも違和感なく受入れており、アンケートでも活動の継続を希望する声があるそうです。
読み語りを通じて、たった 10 分間の短い時間でありながら、学校と地域がお互いに顔の見える関係となり、また、子どもたちにとって貴重な経験につながっていると感じました。