平成 31 年度 小学校との密な連携による世代間交流(益田市 高津地区老人クラブ連合会)

 
読み語りをする会員
毎朝の見守り活動
教頭先生も一緒にサンタクロースに
20年以上続くサンタからのプレゼント
会員が育てたパンジーの「フラワーロード」を入学生・卒業生が入退場します
子どもたちと一緒にさつま芋の苗植え
卒業する 6 年生と一緒に清掃活動
卒業する 6 年生と一緒に清掃活動
卒業する 6 年生と一緒に清掃活動
アルミ缶回収に協力しています
日頃の感謝を込めて「ありがとう会」を開催していただき、一緒に楽しみます
長年に渡って小学校との連携による世代間交流に取り組む高津地区老人クラブ連合会の活動を以下のとおり紹介します。

◆活動のきっかけ
私たちの小学生時代は、父兄と学校の交流が盛んで、課外活動にも積極的に参加し、学校運営にもスムーズに関わっていました。しかし、時代の流れからか、以前のような結びつきが薄れてきたことに危機感を持っていました。
小学校の空教室を活用して低学年の子どもたちを地域住民が遊び相手をしながら見守るボランティア・ハウスの立ち上げに関わった際、絵本の読み語りの人手が不足しているとの相談を受けたことをきっかけに、私たち老人クラブが団結して小学校の課外活動に積極的に関わっていこうと校長先生をはじめ先生方と折々に協議を重ねながら様々な活動に取り組んでいます。

◆益田市立高津小学校 全校生徒数 426 名 (平成 31 年度)

◆活動内容
(1) 絵本・紙芝居の読み語り
平成 8 年より、およそ 20 教室で毎週 1 回行っています。絵本や紙芝居は、図書館へ毎週借りに行きます。演技を織り交ぜながら読み語りをすると、子どもたちは大喜びです。読み語りの後は、子どもたちと一緒に歌を唄う会員もいます。

(2) 登下校の見守り
毎朝、会員がそれぞれの地域で交差点などに立って、登校の見守りを行っています。新入生は、入学後から家庭訪問が終わるまでのおよそ 1 カ月間、下校時の見守り隊として会員が学校から自宅まで付き添います。
2 年前には同市内の他小学校で、登校中の児童の列へ軽トラックが突っ込み、ボランティアで見守りを行っていた方が亡くなるという哀しい事故がありましたが、10 年位前、吉山典佑会長自身も通学の見守り中に車がぶつかり転倒したため、肘を骨折して老人クラブ保険のお世話になったことがありました。

(3) クリスマス・プレゼント
20 年余り前、サンタの衣装を着て、子どもたちにクリスマス・プレゼントを手渡す活動をはじめました。
当初は、吉山会長の個人負担で 1 年生と 6 年生へのプレゼントからスタートしましたが、15 年程前から地区老連として全児童へプレゼンとしています。
教頭先生はじめ先生方も会員と一緒にサンタに扮して、8 ~ 10 人で風船やシャボン玉などのプレゼントを手渡しています。学校のあちこちから子どもたちの歓声があがり、校長先生は撮影に大忙しです。

(4) 入学式・卒業式のフラワーロード
入学式・卒業式の会場を彩るため、育てたパンジーを小学校に提供しています。式典の際、プランターで作ったフラワーロードを入学生・卒業生が入退場します。

(5) さつま芋の苗植え
毎年 5 月には、1 年生または 2 年生と一緒にさつま芋の苗を植えています。
学校の裏に元会長の畑があり、無償で学校に貸し出し、芋の苗を準備し、会員が畑を耕し、草刈りなどの管理も行っています。

(6) クラブ活動への講師派遣
月 1 回のクラブ活動では、会員の特技を活かして講師を派遣しています。茶道・ソフトボール・囲碁など、子どもたちに教えながら一緒に楽しみます。

(7) 清掃活動
卒業式・始業式・入学式を前に、卒業を迎える 6 年生と一緒に窓ふきなどの清掃を行っています。

(8) アルミ缶回収
パンジーの苗代や肥料・土代などの活動費を捻出するため、子どもたちが一生懸命アルミ缶を集めているので、私たちも協力しています。吉山会長宅の庭に回収箱を置き、地域の方々も協力してくださっています。
小学校と連携しながら、以上のような活動に取り組んでいます。
活動費の財源は、小学校からいただく活動費、地区社協からの助成金、一部地区老連でも負担しています。

◆活動の成果
年 2 回、小学校で開催される「ありがとう会」では、子どもたちに歌やダンスを披露してもらったり、収穫した芋で焼き芋を一緒に食べたり、クイズなどのゲームを一緒に楽しみます。日々成長する子どもたちとの交流で、うれし涙を流す会員もいます。
入学式・運動会・卒業式の学校行事には、来賓としてお招きいただきます。また、先生方が異動される離任・着任の際には、吉山会長宅まで挨拶に来てくださいます。
今年度より、小学校の学習室を老人クラブの月例会などで無償利用できるようにしていただける予定です。校長先生からは、子どもたちとの自然な交流のために、来られた時には教室に声をかけてやってください。と言われています。
今後、そこを拠点に、自分たちの出来ること・期待されていることをより連携を密にしながら取り組んでいきたいと思います。