平成 31 年度 地域の資源を守る取り組み「安来市渡日(び)白(じら)老人クラブ」

 
左から : 安来市老連 池田事務局長
山桜を植えた 角 清延さん
地元老人クラブ会員さんたち
広大な敷地に 300 本ほど植えられています。
山桜なので、品種もいろいろ。早咲きの桜。
重機も入れるように、整備されています。
一番大変なのは、虫食い退治
休憩処も手作り設置
看板で誘導。舗装もすべて手作り。
会員さんの娘さんが作成協力。
2005 年に、安来市の角 清延さん (82) が、敷居材に利用しようと山桜の苗木を 1,000 本、野路山に植栽されました。その後、300 本まで間引きし、間引いた木は、近くの姥 (ば) 祖父 (おじ) 老人クラブが栽培しているなめこや椎茸、きくらげ等の原木として利用されてきました。

2 、3 年前から、地域の資源として残していこうと、渡日 (び) 白 (じら) 老人クラブに所属する会員さんたち 9 人が協力して、山桜の管理を行っています。月に 3 回くらい、年間で 20 回くらいは、山に入り、枝落としや草刈りなどを行っています。将来的には、老人クラブとして全面的に管理していきたいとのことです。

元々、日白地区は、王陵の墓守として、中海から王家の墓荒らしにやってくる海賊を撃退する役目を持っていた地区で、地区名が統合されていくなか、「日白」として今も残されているのは、こうした歴史があったからなのだそうです。また、安来市の花は「さくら」です。地域への誇りと愛着が、次なる地域の「宝」として、山桜の保存へと受け継がれていきます。

※「山陰中央新報」掲載記事は、許可をいただいて掲載しています。