平成 29 年度 厚生労働大臣表彰「優良老人クラブ」ご神木を護るマイト制作で伝統技術の継承(松江市高齢者クラブ連合会 みどり会)

 
地域の祀り事に欠かせないマイト (大蛇) 制作による伝統技術の継承活動や地域行事への出店等により、地域行事の担い手として活動し、厚生労働大臣表彰が決定したみどり会 (松江市 東出雲地区高連) の取り組みを以下のとおり紹介します。

◆取り組みのきっかけ
上意東 5 地区の「荒神祭」(10 月) でご神木を護るマイト (大蛇) を以前はそれぞれの地区毎に藁を持ち寄って制作していたが、5 年ほど前から制作の困難な地区が出てきた。
そこで、今年 97 歳になる名人が元気なうちに技を受け継ぐためにも、みどり会で 5 地区全てのマイト制作を請け負うことになった。

◆取り組みの概要
9 月 7 日はクラブ会員 11 名が集まり、4 地区のマイトが制作された。
各地区によって作り方が異なり、次世代へ技を継承するためにも、順次若い方が仲間に加わってもらうとのこと。
この日の最年少は今年で 65 歳。50 代からみどり会の活動に参加されている。

みどり会では、公民館や地域の「NPO 法人かみいとう」と連携し、桜まつり・新緑まつり・ほたる祭・農業祭など地域行事を盛り上げ、活動拠点のある「東出雲おちらと村」周辺の清掃などボランティア活動も行っている。
農業祭では、炊き込みご飯・餅・かぶ漬・焼き芋を出店し、その他、素麺やそば等の注文取りまとめ等による収益で、新年会や総会費用を補助している。
総会にあわせて講演会を開催したり、日本庭園「由志園」へ出かけたり、時には宍道湖をめぐる観光遊覧船「はくちょう号」で開催したりと役員が出かけたくなる会合を企画している。

10 月 8 日は、荒神祭のため、会員だけでなく地元の方々が集まってマイトを制作。今年は子宝祈願として、お腹に赤ちゃんを身籠っている 1 体のマイトと、お社に飾るぼんぼりも制作。制作後、来年の当番をくじ引きで決め、今年と来年の当番の方々によりご神木にマイトが飾られました。