平成 30 年度 山椒栽培による生きがいづくり (西ノ島町 大雅クラブ)

 
国賀海岸「摩天崖」
会長の口村氏(右から2番目)と副会長の道前氏(左)よりお話しをうかがいました
平成25年に山椒栽培をスタート(2015年度大雅クラブ会報より)
会報誌の発行は年3回
5年目となり山椒の木も大きくなりました
雄大な国賀海岸①
雄大な国賀海岸②
雄大な国賀海岸③
雄大な国賀海岸④
ダイナミックかつ美しい自然が魅力的な西ノ島町で、山椒栽培に挑戦する大雅クラブ (西ノ島町高連) の取り組みを以下のとおり紹介します。

◆取り組みのきっかけ
浦郷地区は解散により老人クラブがなくなっていましたが、平成 22 年 10 月、会員 46 名で「大雅クラブ」(単位クラブ) はスタートしました。

活動費確保のため町施設 2 箇所の草刈を 20 万円 / 年 (現在は 1 箇所 10 万円 / 年) で請け負いましたが、他にも会員の生きがいづくりのため、自主財源確保となるような良い仕事がないだろうかと町商工会に相談に行きました。

水産部を立ち上げ、岩ガキやワカメの養殖なども検討しましたが、成長に時間がかかることや海での作業は危険を伴うことから断念し、町商工会から紹介を受けた雲南市への視察を踏まえ、山椒栽培に取り組むことにしました。

◆取り組みの概要
今は町内におられない地域の方の土地を無償でお借りし、棘がなく実山椒を収穫するための特別な品種を 100 本植え、平成 25 年に山椒栽培を開始しました。

デリケートな品種であったのか、数年の間に枯れてしまった木もあり、平成 29 年には 33 本となりましたが、今年の 5 月には 12kg 程度の実山椒を 830 円 /kg で業者に買い取って貰いました。

山椒栽培の他、大雅クラブでは、町行政との懇談会や講演会を実施する「本部」の他、体力測定を実施する「保健部」、町のふれあい健康フェアに出展参加等を行う「文化部」、草刈等を行う「環境部」、そして山椒栽培を行う「農林部」と各部毎の様々な活動により、会員の特技を活かしています。

「女性部」は、役員が家族との死別や介護のため活動が出来なくなってしまったため、事業の見直しを行い、会員外を含む地区住民の交流の場として 2 ヶ月に 1 回開催していたサロンは、本部により年 1 回の開催を継続しています。

また、会員と情報を共有するため、年 3 回「大雅クラブ会報」を発行しています。

今後は、山椒栽培の改善点も見えてきたので、県老連の活動活性化交付金を活用し、山椒の木を増やして、会員の生きがいづくりに再挑戦します。